草の楽園
ハーブのイベントでお会いした堀田先生を追っかけ
北海道医療大学の講座に行って参りました
ここの薬草園が最高♪
まずは校舎のそばにある区分けされた見本園も素敵で
五味子が鈴なり♡ よく韓国で五味子茶になって売ってるもの
藤助防風モサモサ
その名の通り風を防ぐ
風(湿)によって風邪や痺れこわばり、痛みが起こっているようなものにね
美しく撮れなかったのですが麻黄も元気!
発汗薬として風邪薬に入っているもの
交感神経亢進させるのでドーピング薬
唐胡麻(またはヒマ)ってこんなに美しいのね。。
ひまし油の原料
などなど
そしてそしてこの見本園の奥に広がる裏山も薬草園なのです!
もともとは客土事業で荒れて笹だらけになってしまったところだそう
そこをこの堀田先生が中心となり
地道に鋏で笹の根切り(掘り起こさず根切りっていうのがポイント!)を続けたところ
笹の中でひっそり生きていたものが広がり
土の中でじっと待ち続けた種が芽生えたのだそうです
( 愛する薬草園で堀田節炸裂♪の堀田清先生)
エンレイソウやシラネアオイ、エゾエンゴサク、カタクリなど北海道で良く見られる野草たちだけでなく
トチバニンジンが他に例がないほど群生したり
希少なオニノヤガラが自生してたりする
オクトリカブトの花も本当に美しかった
なんと写真撮り損ねるという不覚。。
トチバニンジンの葉はウサギに食べられまくっているが特に保護はしていない様子
先生曰く、トチバニンジンは自然からのギフトだった
でもこうしてウサギが食べることでバランスがとられているのかも
その流れを写真に撮り続けて記録するのが大切、と
あくまでありのまま
素晴らしい薬草園の在り方だと思います
先生は道すがら草花を食べたり
花についた水滴を吸ったりする
これぞ何よりの薬!!
先生はすこぶる元気なのです
“俺がエビデンスだから!”
先生ならではの語りで薬草の本質とは何かを教えてくれるのでした
これから定年までは谷をきれいにして
春には黄色いエゾノリュウキンカの花いっぱいにしたいそうです
ああ夢のよう
キハダの実を初めて食べました
ミカン科らしい爽やかな酸味と甘みと苦味!
美味しくてむしゃむしゃ
キハダの実はシケレベとも言い、アイヌの人々はお茶や香辛料として使います
何度でも訪れたい草の楽園
最高の薬草園なのでした
見学は自由です
興味のある方は是非訪れてみてください
北海道ハーブ
北見の郊外の奥まったところ
香遊生活という
自然栽培ハーブの生産農家さんがあります
敷地内の循環のみで栽培し
全部手摘み、乾燥工程にもかなり気を使っているようです
JAS認定を受けていて
その環境を守るため
一般にはこの畑に足を踏み入れられるのは年に一度くらいのイベントのときだけ
そんな贅沢なイベントに行って来ましたよ
いやしの祭典2017
https://www.jaa-aroma.or.jp/iyashinosaiten_pj/iys2017_stl-venue/
めっちゃナチュラルな オホーツクハーブまみれで幸せ
北見の気候は年間の寒暖差が激しく
香り高いハーブとなるようです
でっかい自然とともにある
北海道ハーブのポテンシャル高しです!
神々の遊ぶ庭
北海道の最高峰 旭岳があり
北海道の代表的な河川である石狩川の源でもある
アイヌの人々は “カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)”と呼んだ
『動物や植物は神の化身であり
この世での姿である。
神の国からそれぞれの任務を担って姿を変え
地上に降りて住み
さまざまな活躍をする』
〜アイヌ植物誌より
アイヌ植物誌 | 福岡 イト子, 佐藤 寿子 |本 | 通販 | Amazon
神々って主に熊のことを言っていたり
山々での自然の厳しさであったり
自然への畏敬の念を表現している言葉のようです
その大雪山系の神々の息づかいを感じる大雪高原
“大雪 森のガーデン”の春
何という楽園でしょうか
夢の共演♡
咲き始めのヤマシャクヤクは匂い立つような美しさ
微妙にピンぼけで悔しい
カムイミンタラと名づけられたエリアもあったりして
花は神々の遊びの表現であるという感性にも
激しく共感です
神々の中でもフクロウは特に敬われていたよう
上川盆地は南部に移りまして
ぶどう畑の中にある六花亭の直営店
さすがのロケーションです
時間を知らせる鐘の音がまたいい♡
その敷地内には
ギャラリー 神々の遊ぶ庭
窓からの風景が何よりの芸術品
ここから見える十勝岳は大雪山ではないけど大雪山系には含まれるようです
アートもまた神々の遊びの表現が降りてきたもの
ここでは北海道の大自然と共鳴する作品が展示されています
あぁ大好きなものがいっぱいで幸せ♡
北彩都あさひかわ
旭川は北海道の真ん中のちょっと上に位置し
大雪山系などの山々に囲まれた盆地にあります
観光地として注目を集め続ける
美瑛や富良野のすぐ上
夏は暑いけれどカラッと湿度は低め
冬はとても寒く雪も多い
この街は札幌に次ぐまあまあ大きい街ですが(人口約34万人)
緑の存在感がすごい
まず街の中心である旭川駅の裏側はすぐ公園(あさひかわ北彩都ガーデン)になっていて
市民の身近な憩いの場
ちょっと歩いていったらこんな感じ(驚!)
旭川の名の通り川が多い
大きな川が枝分かれして街を貫いています
この川を鮭が遡上し
それを大切な糧にこの辺りのアイヌは暮らしていた
旭川の豊かさの象徴
旭川のスピリットの根っこにもきっと豊かな川が流れているのでしょう
このそばには神楽岡公園という広い公園がありここがまた♡
どこも気持ちがいいけれど
この辺りがお気に入り
栃の花と
栃の実から栃の赤ちゃん
立派なカツラの存在感に胸がいっぱいになりました
幸せに浸っていたらキタキツネ現る!
どうりで気持ちがいいわけです
落ち葉などで堆肥作っているみたい
もっさり水芭蕉
マムシグサの会談!?ヒソヒソ
ズダヤクシュ(喘息薬種)というらしい
いかにも咳に効きそうな名前ですけど、初めて知りました
開花期に全草採り洗い日干し乾燥して用いるそうです
こんな素敵な公園があるのは
公益財団法人 旭川市公園緑地協会という組織の存在があるようで
市から受託した公園緑地管理をはじめとした活動をされている
この日も草刈りに精を出していたおじさんたち
ありがとうございます
旭山動物園といい、街の風景といい
誰かやってくれないかなという停滞した空気ではなく
自然との共生に向かう自発的な動きがあるような印象です
なんか豊かなんですよね
それが良い循環を生んでいる
実際に平均的な暮らしの水準も高い感じ
旭川にゆかりのある有名な芸術家や文学者も多く
森林資源を利用した旭川家具などの産業も盛ん
骨董品の街という面もあったりして
豊かな文化を育む肥沃な土壌があるようです
旭川、ほんと素敵な街です
北の嵐山の野草たち
“上川盆地を一望する嵐山。
上川アイヌは
神々と人間の世界をつなぐ場として
チノミシリ(われら祀る山)と呼んだ。
石狩川を丸木舟で上り下りする男たちは
嵐山のまえで衣服を正し
女たちは被りものをとった。
水や獣、虫や器物に化身した神々がひしめく
荘厳な世界(アイヌモシリ)のなかで
人びとは
祈りとともに生きてきた。”
〜旭川市博物館の展示より
この北の嵐山の麓にある北邦野草園
自生種を中心に北の野草が自然の形で収集・保護され生息している
そう、野草天国なのです♡
5月中旬頃、春の可憐な野草たちがいっぱいでした
オオバナエンレイソウが花盛り
エンレイソウって三角形を重ねた六芒星を大きな三角形が包むような形
会えるとすごくときめくお花♡
(北海道大学の校章にもなっています)
ニリンソウもまだ楽しめました
おひたしにいただけます
トリカブトと間違えないよう花が咲いてから採った方が安心
シラネアオイの群生
六花亭ファンとしてもたまらない
とても美しい名
アイヌの人びとはお茶にして飲んだそう
他にもたくさんの野草たちが花を咲かせていました
上川アイヌの笹ぶき住宅(チセ)も展示されていたり
季節により入れ替わり咲いていくたくさんのかわいい野草たち
こちらでだいたいの見頃が分かります
北邦野草園(嵐山公園) ||| 『あさひかわの公園』 - 公益財団法人旭川市公園緑地協会 -
この場所にこの野草園があるのが本当に素晴らしいと思います
また、野草園入口にある嵐山公園センターでは
嵐山を中心に旭川の草花の調査・研究を行い
北の野草を守る努力をしておられるのです
懐かしい自然
「プリスティンの森」で
その空間を造られたノグチダイスケさんに
たまたまお逢いすることができました
http://instagram.com/daisuke_noguchi___
ノグチさんの真ん中から届く純粋な言葉に涙が溢れ止まらなかった
“なんてことない草花の一つ一つが特別に美しいのです”
“ぼくが素晴らしいのではなく、ぼくを通して自然の素晴しさが伝わったということなのです”
“伝って嬉しいなぁ、それを自然に報告してきます”
そう語るノグチさんの笑顔はとびきり優しくチャーミング
メガネはよくよく見るとレンズはなく針金を曲げて作ってあるだけ
イヤリングは拾ったクシュクシュの金属をほどいて作ったお気に入り
胸にはいつでも拾った宝物を身につけられるよう安全ピン
この日はヤドリギがアクセサリー
ノグチさんの目には世界はどこに行っても宝物で満ちている
あぁそうか。。
この温かい涙は
ノグチさんを通して自然とお話をしたからなんだな
たまらなく懐かしく嬉しい感覚
そう
“ぼくたちはみんな自然の一部なのですから”
白樺の時間
札幌大丸「プリスティンの森」にて(期間は終了しています)
白樺とともに生きるユーリさん(http://instagram.com/julikago)の手ほどきを受け
白樺のブレスレットを編んできました
なんて可愛いのでしょう♡
もともと白樺の存在には魅かれていましたが
ユーリさんのお話を伺ううちに
白樺への愛着がますますと
どちらかというとどっしりではなく
繊細で透明感があり、高原や冷涼地の爽やかなイメージ
寿命も約70年と樹木としては短めで木材としても弱いみたい
ただ樹皮は強い
森の中で朽ち枯れても樹皮だけ残っているような姿もよく見られるとか
(ベチュリンという抗菌成分のため腐りにくく、またこれが白樺の幹を白く見せているらしい)
実際に編んでみると水分を含んだしなやかな感触
触れているだけでしみじみ癒されます
北欧やアイヌの民族でも昔から白樺の樹皮を身近な道具に用い
それが今にも残っていたりします
水にも強く、使い続けるうちに
味わい深い色になっていく
白樺としては数十年しか生きられないけれど
人の手によって生まれかわり
永く愛され大事に受け継がれる
とても大きくて素敵な物語
北海道の植物とともある幸せに
ただただ胸がいっぱいなのでした
もうすぐ夏至の頃
白樺の樹皮をいただくのに適した季節とのこと
そんな営みにも興味津津
旭山動物園から見る世界
本当に素晴らしい動物園!
行動展示の先駆けとして有名ですが
ショーみたいなことはせず
ありのままの行動を見せる作りになっています
その動物の習性によっては昼間寝てばっかりのものもいたり
かと思えばさっきまで寝ていたオオカミが揃って遠吠えして、それを聞いた丹頂鶴が鳴きだしたり
あ、レッサーパンダのお食事シーンに遭遇♡
ここの素敵なところの一つ
共生できるものを同じ空間に一緒に住まわせてみたりしてるところ
よく見ると枝に止まっているシマフクロウと
一緒に住んでいるエゾユキウサギ
夜行性のため繁みでじっとしているのに遭遇
また、ここでは脇役ではあるけれど
植物の展示も
緑いっぱいの動物園って素晴らしいなぁ
そしてさらに素晴らしいと思うのは自然環境への姿勢
いくら自然の形に近いとはいえ
このような環境に住まわせるのは人間のエゴであることに変わらない
単に可愛い〜♡と楽しんでもらうだけで終わらせるのではなく
これらの可愛い動物たちが野生にもいて私たちと同じ地球に暮らしている
その動物との距離の近い遠いはあれど私たちの暮らしと繋がっていること
その地球の中での人間の在り方を考えるきっかけでありたいということ
北海道の地に住んでいたオオカミは
牧場の動物たちのために殺され
そのためエゾジカが増え続け
森の木々や畑、稀少な草花が荒らされている
“エゾジカを害獣にしたのは誰?”
子供たちにもその種を植え続ける
重苦しい押し付けではなく
幸せでキラキラした想い出の先に
大切にしたいという真の願いが芽生えますように
そこここにある動物たちのアート
動物たちへの愛が滲みでています
旭山の街を望む山の中腹に
この動物園はあります
www.city.asahikawa.hokkaido.jp