結び目をほどく
枳実(きじつ)
カラタチの実、または橙の幼果
熱結実をときほぐす、しこりを消す、気をめぐらし痞えを除く
芍薬(しゃくやく)
シャクヤクの根
陰の気を補い、血をめぐらし、筋肉を潤す
よって引きつり、痛み、凝りを柔らげる
これらの生薬は
ペアで処方に含まれることも多く
血に熱がこもり結ばれてほどけないものに使われます
(Ex.枳実芍薬散、排膿散、四逆散、大柴胡湯、麻子仁丸、、)
そのこもりは特に、熱が内側に入る夜間や冬に起こりやすく
陰気の不足(高齢、産後など)も要因となります
膿や腫れ、痛み、便秘、お腹の張り、胸の痞え、精神症状などとして現れてきます
どのような思いを抱え込み
噛み締めているのでしょうか
抱えているものでもういっぱいいっぱい
結ばれたものをほどいてゆきましょう
そんなあなたは恐らくとても頑固だから
生薬の助けを借りるのも一つ
でも緩めた結び目もいつの間にかまた締まってしまいます
最後までほどくのは自分自身なのですよね
写真はカラタチの実
2009年冬に採取したもの
生薬は新しい方がいいものと、古い方がいいものとありますが
枳実は六陳の一つに含まれ
古いほど良いとされています
やっといい感じになってきたかな