夏の土用の養生
今日から夏の土用
活動的にエネルギーを外に発散していく夏から
だんだん中へと納めて形にしていく秋へ向かう
変わり目の時です
土用とは春夏秋冬の終わりにある変わり目の約18日間
東洋思想の木火土金水の内、土が旺している時です
土用は体調や運気を乱しやすく
昔から気をつけるべき教えが伝えられています
要は土台を侵さないということ
大きな移動や新しいことなど自分の土台に触れることはせず
身の回りの整理整頓をし、身体を整えて(特に胃腸)
秋の流れに備えるのです
特に夏(火)の土用は
五行の相生により土が強くなります(火生土)ので意識を向けることが必要
土、胃腸は全ての土台になりますが
今は胃腸を整えることに余分に気を配りましょう
五味の中で土が配当する
甘味の食材をベースに土台を整えます
とはいえ砂糖などの甘味は控えめに
強い甘味は胃腸を甘やかし腎を傷つけますので
そして鹹味(しおからい)のもの、適度なミネラル補給と、
辛味のもの、薬味やスパイスなどを添えると
全体のバランスを取れてGOOD!
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があります
夏の土用は旧暦の未月(6月)であり
その未の性質を和らげるのが
十二支の反対に位置する丑であります
丑は水の性質を持ち、五臓では腎にあたります
土が強まり過ぎると五行の相剋により腎(水)が弱りますので
水の要素も意識して補うのです
昔は牛は貴重な生き物でそれを食べるのは難しかったので
“ウ”のつくものとしたという説になっていますね
基本甘味の性質でありながら精力をつけてくれるものを
夏の土用にいただくのは理にかなっています
ウナギは是非山椒をかけてシジミ汁と一緒にどうぞ
近頃ウナギは貴重なものになりつつありますが
今は精力のつく食べ物はいろいろありますから
ウナギに限らず身体を整えて夏の土用を乗り切りましょう
胃腸が弱って消化力が落ちている方は油っぽいものは控えめに
土を補うもの→甘味、米や小麦粉など主食、大豆製品、芋類、多くの肉や魚など多数
水を補うもの→鹹味(しおからい)、黒いもの、海藻、適度に良質のミネラル
金を補うもの→辛味、薬味系、シソ、生姜、山椒、ネギ、大根、唐辛子など
そうめんに海苔と薬味を添えたり
豆腐にじゃこと薬味をのせたり
麦とろに青のりや薬味をのせたり
鯖を味噌と生姜で煮たり
うーん和食ってワンダフル!
五行図は下の2冊からお借りしました
東洋医学の基礎を豊富な図で説明してくれてます
とはいえ専門的な内容なので漢方や鍼灸を勉強したい方に
こちらは日本の食事に沿った薬膳のこと
日々いただいている和食の素晴らしさを
再認識することができる本です
今回のブログもこちらを一部参照しています
オススメです
函館の紫陽花はまだまだこれから
コスモスと一緒に咲くのです
グラデーションがきれい