天に気を通す〜ハクモクレン
モクレンの開花のエネルギーを
ふさふさの毛皮で大切に包んだ蕾は
辛夷(しんい)という生薬となります
鼻の通りを良くしてくれ、鼻炎・蓄膿・頭痛などに用いられるものです
深い呼吸は、自己と肉体とのつながりを強めます
そのためには鼻を通して呼吸することが大切です
鼻呼吸は、脳の冷却、脳への酸素供給、末端へ血液循環、免疫機能を高めます
口呼吸では同じ呼吸でも
十分な肺機能の恩恵を受けにくくなります
モクレンの花は上向きだけれど、先はやや北を向けて咲きます
それは太陽の当たる南側がよく成長するから。。
まだ寒い早春、太陽の温もりを受け取っている喜びの反応なのでしょう
モクレンの仲間は1億年ほど前からあったようで
たくさんある雄しべ・雌しべがらせん状に配列するという
原始的な花の特徴を持っています
花はうっとりするような甘美な香り
思わずその香りを深く吸い込みます
乱れるほどに咲き切る
そんな姿も美しいと思います
“天に気を通し
悠久の時を超えてここにある
普遍的な自己とのつながりを知覚します”