ヨモギに逢う旅①
Pirkamerでお取り扱いしている北海道ハーブの里巡りの旅
ご存知、ヨモギはとても生命力が強く
全国の山野、道端など至るところで見られます
よもぎ餅やお灸などに用いられ、私たちにとって身近な野草
アイヌでもnoya(もみ草の意)と呼ばれ、食用、薬用、魔除けなど文化や信仰の中で重要な役割を果たしてきました
土地によって微妙に姿形、種が異なりますが
北海道に生えているのは南方のものに比べて背が高く大きいものです
主にオオヨモギ、またの名をエゾヨモギ、ヤマヨモギと呼ばれるもので
学名はArtemisia montana
生薬の艾葉として用いることができます
属名Artemisiaは古代の神話に登場する月の女神アルテミスに由来
アルテミスは豊穣と多産の守護神とされ
婦人病にヨモギをよく用いたと言われているそうです
神話って実話かどうかというより
宇宙の仕組みがシンボル的にストーリーとして表現されているもの
潜在意識に浸透しやすく深い理解へ導いてくれるものなのかなぁと
Pirkamerで扱わせていただいている
4MGさんのヨモギ茶との出逢いは
旭川のカフェで販売されていたものを購入したことからでした
それがヨモギ茶の概念が変わるくらい美味しかったのです
長年アパレル系でバリバリ仕事されていましたが
数年前に卵巣癌ステージ4宣告を受けます
癌と向き合い、自分と向き合い、生命と向き合う中で
周りの仲間に助けられ
ヨモギのお茶に出逢い
そして何より自らの強い意志で未来に臨み
現在は経過観察中というところまで快復
ヨモギのお茶を伝えるという大切な使命を遂行されています
梶さんが助けられ、生きる希望を見出したように
ヨモギが婦人科系疾患の方の希望の光となるよう
ご自身とても勉強されています
製品の質にも大変こだわり
ヨモギの生育環境、状態、加工法に
情熱を注いでいらっしゃいますので
事業を進めていく中で
その想いを試されるような障害が様々に訪れ
ヨモギ茶作りの継続を迷われたこともあったそうです
それでも
癌の苦悩も
ヨモギ茶を作っていく中での障害も
振り返ればここに辿り着くためのお導きだったと
そう思えるような選択を重ね、現実を創ってこられたのです
そこには
ヨモギ茶を楽しみにしてくれるお客さんや
ヨモギ茶作りを助けてくれる地元のお友達やご家族の存在がありました
季節はめぐり
また春が訪れます
冬の間に深い雪の中で秘めていたエネルギーは芽吹き
オオヨモギもぐんぐんと生長
5月半ばから6月にかけて
梶さんはオオヨモギとともに一年で一番幸せな季節を過ごされています
早朝から晩まで収穫、選別、洗い、乾燥、取り入れ、事務仕事と忙しいながらも
柔らかく素敵な笑顔でオオヨモギに愛を注いでいらっしゃるのです
ここで、ヨモギ茶作りの様子をご紹介します
いつも早朝5:00〜5:30くらいから収穫
朝陽を浴びて輝くヨモギは大層美しいそうです
この日の朝は太陽は出ておりませんでしたが
露を帯びたヨモギが愛おしく思いました
朝に収穫すると昼間の太陽でスムーズに乾燥工程が進むそうです
お茶作りに適したものを選び
来年以降もヨモギが元気に育つよう配慮しながら、、
だいたい2時間ほど収穫
ハウスへ運びます(車で20分くらい)
葉っぱの一枚一枚の表裏を丁寧にチェック
虫が付いているもの、虫食いのあるものを除いて
茎から外していきます
ある程度たまったら
洗濯機で洗浄、脱水
洗い上がりシャッキリ
なんだかヨモギも気持ち良さそう
ごみ取りネットにはヨモギの繊毛が回収されます
いわゆるお灸に使うもぐさですが、ゴミや虫さんも一緒なのでさようなら〜
乾燥場であるハウスは広くはないのですが
とてもキレイに整理されています
ザルを4段に並べられるようになっています
はじめは太陽を当てないように乾燥するため下段の方に広げます
陽に当たるときは上にザルをかぶせて遮光することも
均一にきれいに乾くようときどきひっくり返しながら
上段にあげてゆき
半分乾いた頃合いから日光に当てます
晴れるとハウス内は50〜60度
上段のヨモギ部分は80〜90度くらいになり
天日でよく乾燥、殺菌されたお茶に仕上がります
水出しにもバッチリですね
乾燥の進んだヨモギは
深いシルバーグリーン
天気にもよりますが晴天だと2日間ほどで完了
屋内の湿度の低いところで保管されます
流れがとてもうまくデザインされています
今後はもっと効率良くできるように
ヨモギのすぐそばにハウスを設けられたらとのことでした
4MGヨモギ茶の進化は続くことでしょう
長くなったので記事も次へと続く↓