北海道のモミの木
まもなくクリスマス
あちこちウキウキするような装飾で彩られていますね
クリスマスツリーと言えば“モミの木”ですが
モミ属はラテン名でAbies(永遠の生命)と言われています
寒い冬も青々と葉を落とさず、一般にとても長寿
冬至過ぎ、陰極まったところに陽が生まれてくるキリストの誕生日
モミの木の成す美しい三角形は、三位一体(父と子と精霊の関係)を表すということからも特別な意味を持っているようです
さて、北海道にはAbiesに属するトドマツがたくさんあります
道北に位置する下川町では、森林組合により間伐された木の枝葉を活用して
芳香蒸留水や精油を作っているとのことで、伺って参りました
“フプの森”さんです
残念ながら蒸留のタイミングには合わなかったのですが、、
(森林組合の間伐次第で、蒸留の日程の分かるのが数日前だったりするので)
こちらは蒸留機です
トドマツの蒸留に合わせて地元で作ってもらったというオリジナル蒸留機だそうです
他に、アカエゾマツ(同じマツ科だが、モミ属ではない)も入れば蒸留されますが、材料として入ることが少なく採油率も低いため量産は難しいようで(香りはとっても魅力的で個人的にもお気に入りです)
ヨモギやシラカバも低い採油率のため、精油単体としてではなく芳香蒸留水やブレンドした製品としての展開です
また、トドマツは蒸留を少し短めにすることでより質の高い蒸留物とし、成分の残った葉を活用して枕も作っているそうです
森林浴のリラックス効果を寝室へ
嗅がせていただきましたけれど、蒸留した後のものなので程よくマイルドな香りでした
近年、ナルークというシリーズも作られ、おしゃれに北海道の森を取り入れるラインナップも増えています
そして、製品はどれもデザイン性が高くとてもクール!
素敵なホームページではその世界観に触れられますよ
(ちなみにフプとはアイヌ語でトドマツのこと)
蒸留の現場には立ち会えませんでしたが
スタッフの方に間伐の現場へ連れて行っていただくことができました
むしろ私にはこっちの方が嬉しいかも!!
万一のために、作業も可能な上着とズボン、長靴も持ってきていて良かった♪(準備良すぎ!?)
ほんと嬉しい♡
トドマツの樹皮はトドのような特徴的模様です
間伐された木の枝葉
いい香り〜
トドマツにはリモネンも含まれ、柑橘系の爽やか香りに癒されます
樹脂が付いてベトベトになるので触るときには要注意
軍手が必需品ですね
樹皮の表面にはぷっくりと膨らんだ樹脂の入ったツボがあり
押すと樹脂が出てきます
そんな豆知識を教えてくださりながら、無邪気に笑うスタッフさんたち
本当にトドマツが大好きなんですねぇ
私もツボを押しながら嬉しくほんわかな気持ちになりました
お土産に抱えきれないくらいのトドマツの枝葉もいただきまして
とても温かいご案内ありがとうございました
今度は是非蒸留のタイミングでも伺いたいです
“フプの森”
下川の温かい人たちに出会い
ますます大好きなブランドになりました
今頃、真っ白の森になっているんだろうなぁ
下川の森に思いを馳せながら
モミの香りに包まれ
冬の時間を味わう幸せ