アイヌコタンでいただくアイヌの味
今では観光地としての役割が大きく、アイヌの文化を学んだり楽しんだりすることができる場所となっています
中でも観光客で賑わっているのが、阿寒のアイヌコタンです
そこに“アイヌ喫茶ポロンノ”という店がありまして
アイヌの味と雰囲気を楽しむことができます
こちらはオハウというアイヌの汁物のセットで
鹿肉のオハウと鮭のオハウがありましたが
私は鮭のオハウのものを
シンプルな味付けだけれど初めて食べる味でした
昆布のお出汁に鮭と野菜が煮込まれてあっさりとした塩味
このセットは豆のご飯と鮭の背ワタの塩辛付き
もうたまりませんわ♡
お茶はちょうど出来たばかり(いただいたのは8月でした)のシケレベ茶、キハダの実のお茶です
ミカン科独特の苦味が胃に良さそう
他にも、和名ナギナタコウジュである、セタエント茶
白樺に付くキノコ、カバノアナタケ茶もあり
どれも近くに採取に行っているようで
季節によっては品切れしてしまうこともあるようです
阿寒で味わえるのはもちろん食だけではなく
アイヌのアートも要チェック!
この日は泊まらなかったのですが
散策しながら素晴らしいホテルを見つけまして
1階のギャラリーの展示だけ覗いてきました
“鶴雅”というホテルです
藤戸竹喜さんという彫刻家の作品が圧巻なのです
トーテムポール
ちなみに藤戸さんは札幌芸術の森でもちょうど展示されているそうです
(12/17終了)
また、瀧口政満さんという彫刻家のギャラリースペースもあり
そちらも素晴らしいです
他にもアイヌ文化をベースにしたアートがいっぱいで超楽しい
次は是非泊まりたいと思います
(同じグループのホテルが姉妹で隣り合わせになっているようです)
阿寒はアイヌ民芸品店の数も多く、お土産を見るのも宝探しのよう
ここは店構えからすごいですが、中の商品、特に奥に陳列しているものは技術的に素晴らしいと思いました
価格もお高めですが、見るだけで価値がありますよ
所変わり
阿寒から300kmほどのところに位置する
白老(しらおい)には“大きな湖の集落”という意味のポロトコタンがあります
全体がアイヌ民族博物館となっていまして、こちらでもオハウをいただくことができました
このオハウは大根などの具は別に煮てあって上品な感じです
軽く塩漬けした鮭は身が締まってこれまた感動的
ここはお客さんの数はそれほどでもなく冷凍でやり繰りしているそうですがとっても美味しかったです
左の副菜は確かウドの酢味噌和え
香り豊かで美味でした
こちらのコタンは来年春から大幅なリニューアル工事に入り2020年にオープン予定とのことです
リニューアル後もまたこのオハウが食べられたらいいなぁ
ちなみに
“アイヌの四季ーフチの伝えるこころ”という本によるとレシピはこんな感じです
シンプルですが北海道の野草がたっぷり入ったこちらのオハウも食べてみたいのもです