ピリカメル

植物とともに美しい世界を創造してゆく

Pirkamer文庫

妖精たちの舞踏会〜エゾエンゴサク

春の林床に妖精の世界が広がります エゾエンゴサクが美しい踊り子として輝いています エゾエンゴサクの学名はCorydalis ambigua Corydalisとは雲雀(ひばり)を意味し、花の形がそれを連想することから名付けられたようです 生薬の延胡索(エンゴサク)は、…

繊細さを包む〜カタクリ

函館山の麓にカタクリの花がたくさん咲いていました 春の優しい光の中で、ほんの短い間だけその美しさを地上に表現する“Spring ephemeral(春の儚いもの)” 今に溢れている光を、私たちに見せてくれています カタクリの鱗茎はデンプンが豊富で、かつては本来…

暗闇に咲く光 〜スノードロップ

スノードロップは冬の終わりから春にかけて咲き出し、春の訪れを告げてくれます。 様々な国で言い伝えのある花ですが、まだ雪の残るうちから咲き始めることも多く、暗闇や死の恐れの向こうに再生する、静かな灯火を象徴するような花だと感じています。 キリ…

目覚め 〜福寿草

函館山では、福寿草の花が春を告げています。 だんだんと高くなってゆく太陽を映すように 麓の東南斜面から次々と咲きはじめます。 その黄色い花は光沢があり、陽が当たると眩しく金色にも見えます。 “わたしの宝刀を抜くと その刀の刃先から フクジュソウの…

妖精たちの祈り

今年も 「世界に一冊だけの本・展」の時期がやってきました 昨年をご存知ない方はこちらへ pirkamer.hatenadiary.com 今回は“妖精たちの祈り”がテーマになっています 植物の中にある軽やかな聖なるエッセンス 古来より植物は信仰とも縁が深いのですよね 作り…

チベットの精神医学

色心不二 自他不二の生命観に根ざした 医道即仏道の チベット医学の粋! とある古本屋で 帯の言葉に引きつけられ出会った 一冊の本が面白すぎます チベットの精神医学―チベット仏教医学の概観 作者: テリークリフォード,Terry Clifford,中川和也 出版社/メー…

ピリカメル草樂図譜

憧れの“本草図譜” 薬用植物の在り様をイキイキと描いた 東洋のボタニカルアート 江戸時代にはカメラというツールがまだ使えなかったので 美しい挿絵の本草書(薬についてまとめた本)がよく描かれたようです 心のどこかで 私もこういう表現をしたいなぁと思…

Pirkamer文庫から

Pirkamer文庫から本のご紹介 “星々と木々〜ゲーテシュタイナー科学への道” 白樺についての理解を取り上げています