ピリカメル

北海道で見つけた美しい輝きを

香りの里 たきのうえ

現在、薄荷生産量の国内圧倒的シェアを持つのは北見地方の滝上町(たきのうえちょう)


滝上町の8軒の農家が共同で釜を動かし順番に蒸留していくという年に一度の一大イベントがありまして
そこへ私も行って参りました

良い体験でしたので記録も兼ねて書いておきたいと思います

びっくりしたのが乾燥方法がお茶として飲むハーブなんかとはスケールが違うこと

f:id:pirkamer:20171006220719j:plain

(ちなみに薄荷の乾燥風景は終了してたので、これは次の蒸留待ちの紫蘇)



小麦の乾燥風景みたい

f:id:pirkamer:20171006220849j:plain



真っ茶っちゃになるまで乾燥するんですね

f:id:pirkamer:20171006221027j:plain


その方が葉っぱ同士がくっつかず
抽出効率が高いそう

 釜への投入風景、中にも人がいて粉まみれになりながらびっしり敷き詰めます

f:id:pirkamer:20171006221416j:plain


フタをしたら1時間半ほど火にかけ蒸します

(蒸気を冷やすと精油と蒸留水ができます)

精油を取り出す瞬間はみんな注目!

テレビ取材まで来ています

f:id:pirkamer:20171006222649j:plain


精油の下に蒸留水が上がってきてます

境目で止める分液システム

f:id:pirkamer:20171006223139j:plain


精油がドバドバ出てきて

嬉しくなっちゃいますね♪

f:id:pirkamer:20171006223330j:plain



蒸留を終えたら釜の圧を抜いて蓋を開けます

薄荷の蒸気が充満し、ハッカサウナ状態に

f:id:pirkamer:20171006223937j:plain



クレーンで中身を取り出します

なぜかみんなこの湯気を頭に浴びたくなるみたい

しばし浅草寺にあるような風景

f:id:pirkamer:20171006224257j:plain



トラックに乗せられ畑に帰っていきます

土にすき込まれてまた次のハッカの肥料になるのです

f:id:pirkamer:20171006224555j:plain


湯気を出しながらトラックが里山を走るという

蒸留する日だけの風物詩

いいなぁ〜

のどかですねぇ〜

f:id:pirkamer:20171006225810j:plain


蒸留水は今のところ扱いが難しいみたいで

ほとんど産廃だそうです




《薄荷の品種についてのメモ》


ハッカ油用に栽培されているものの多くは

“ホクト”という精油のたくさんとれる品種とのこと

最後の改良種(優性選別)で病気にも強いとか


かつて北見地方のハッカ栽培が世界の7割を誇っていた時代がありました

輸入や合成香料が主となり農家が皆やめていく中、瀬川さんという方が“JM23(Japan Mintの略)”という品種を作り続けたそうです

ハッカ栽培の火を灯し続けた数少ない農家さんがいたからこうしてまた少しずつ復活しているのですね

瀬川さんは今もJM23を作り続けています

記憶の中にあるあのミントの香り!

スッキリメントールの良い香りでした


そして、原種系の“赤丸”は

まだ栽培面積が小さいのですが

りんねしゃさんという会社が無農薬、無化学肥料で栽培しています

たまたま畑に生えていたんですって

改良されたものに比べ収量、栽培難易度の問題があるようですが、甘〜く柔らかい香りが魅力です

ホクトに比べ面積あたりの平均収油量は1/6

頑張ってほしいですね♪




無農薬・無化学肥料で栽培されている2件の農園さんからいろいろとお話伺ってきましたのでリンク貼っておきます


さばいでぃ農園さん

https://sabaidei.jimdo.com/

東京ご出身、アジア雑貨を旅しながら売り歩いていたというお兄さん



りんねしゃさん

http://www.rinnesha.com/

愛知県の会社で蚊取り線香などオーガニックな商品を扱ってます

北海道農場では除虫菊も栽培されているよう



農家さんは皆さん好意的に迎えてくださり

笑顔のウェルカムがとっても印象的でした

若い方も多くこれからが楽しみです


青々とした畑も拝見したいな


きっとまた訪れます


また一つ大好きなところが増えたのでした♡





愛の丘 〜 ハマナスの恵み

ハマナスに恋した一人の男がおりました

その男はオホーツク海を望む丘一面に

ハマナスを植えました

f:id:pirkamer:20171004121534j:plain


農薬も外から持ち込んだ肥料も施さないけれど

毎年、夏にはたくさんの花が咲き、丘はピンク色に染まります

そして秋には無数の実がなります

 

f:id:pirkamer:20171004121642j:plain

 

 

その男は3年前に亡くなりましたが

家族が想いを引き継ぎ

自然が種を運び

年々豊かに多様になっています

 

 

亡くなってもなお愛する夫から

たくさんの恵みが贈られ

かわいい幸せな笑顔が咲き、喜びが満ちているのです

 

f:id:pirkamer:20171004122024j:plain


  

 

 

 


ハマナスはよく海辺の砂地に自生しているバラ科の低木

北海道によく見られ、道の花にもなっています

 

北海道の興部町のかみでファームさんは

ハマナスの素晴らしさを商品として出している

日本で数少ないハマナス生産農家さん

しかも自然のパワーもバッチリ!

おばちゃんの人懐っこい笑顔も魅力です

花と緑の生産・体験型園芸農園「かみでファーム」

 

 

 

f:id:pirkamer:20171004151348j:plain

海外産のダマスクローズもいいけれど

ハマナスは身近な愛の花

特に女性にはたくさん届けばいいなと思うのです

 

実はローズヒップと言われ

また漢方薬で咲きかけた花は玫瑰花(まいかいか)と呼ばれ

女性の心身のケアに昔から大切にされてきたものです

香りも素晴らしいです♡

 

 

 

カムイミンタラ 秋の衣をまといて

日本で最も紅葉の早いという旭岳へ

f:id:pirkamer:20170924212358j:plain

 

 

 

私もどうやら高山植物の魅力にデビュー!

 

森林限界ギリギリのハイマツさん

f:id:pirkamer:20170924205905j:plain

 

チングルマの紅葉、鮮やか!

f:id:pirkamer:20170924211111j:plain

 

シラタマノキ

f:id:pirkamer:20170924211442j:plain

 

 

ちっちゃな森に魅了されます♡

f:id:pirkamer:20170924211702j:plain

 

強い風や雪の中、しなやかに生きている植物たち

 

そのパワーに元気づけられました

 

すごい薬効だわ

 

お花畑の季節にも来なくっちゃ♪

 

 

  

噴き出す大地のエネルギー!!

f:id:pirkamer:20170924211948j:plain

 

 

 

私はあまり山登りはしないのですが、ここはロープウェーで登って散策できます

 

ロープウェーで降りた姿見駅は標高1600メートル

 

たまたま風もなく、雨も降らず助けられましたがうっかり軽装でした

 

山の天気は変わりやすいので防寒、雨具の備えはして来た方が良さそうです

 

 

 

ここはカムイミンタラ、まさに神々の遊ぶ庭

 

山から見た盆地には天使のはしごがかかりキラキラと輝いていました

 

上川盆地は旭岳の恵みとエネルギーが豊かに流れています

 

 

 

 

 

 

 

南の朱雀

東洋思想では

東西南北を四神という4つの獣が司っていると考えられていて

北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎

中央の黄竜とあわせ、五行の木火土金水にあてられています

ちなみにそれぞれの神に対応する漢方薬処方もあり

玄武湯(真武湯)、朱雀湯(十棗湯またはそれに似たものの説)、青龍湯(小青竜湯、大青龍湯)、白虎湯

これらはどれも漢方の原型である傷寒論に記載されているものです

(十棗湯はとても強い下剤なので、現在使われることはまずないと思います。胸脇に溜まった水を下すイメージ。)

 

 

北海道の南方にある都市、函館は函館山を頭として

鳳凰(朱雀)が羽を広げている様子と言われるそうで

そして身体の中心には五芒星があったりします

 

函館は、北海道の南の朱雀が司る場所と言えるのかもしれません

歴史的に様々にカギとなっている場所でもありました

 

どの場所も大切ではありますが

気の流れが非常に重要な場所の一つなのかもしれませんね

 

f:id:pirkamer:20170910124005p:plain

北を拓く

網走にある北方民族博物館

 

北海道だけでなくシベリアスカンジナビア、アラスカ、グリーンランドなどの民族の暮らし、文化、精神世界に触れられる展示がされています

f:id:pirkamer:20170823235842j:plain

 

 

 

f:id:pirkamer:20170824000617j:plain

 

夏が短く、冬はマイナス20〜30度という凍てつく世界

うかうかしていたら命に関わる

 

そこにわざわざ挑んだ先人たち

 

展示からはすごい知恵とバイタリティ、高い精神性とがうかがえます

 

 

各民族の衣装

北の土地での実用性を備えます

一番右の細長いフードは子どもを背負うためのもの

f:id:pirkamer:20170824001551j:plain

 

美しい装飾品が大集合

独特の文様は自然への畏敬の念や魔除けの意味などがこめられます

f:id:pirkamer:20170824002658j:plain

 

 

アザラシなどの腸を縫い合わせて作られた防水着!!

f:id:pirkamer:20170824003434j:plain

 

 

 

 

シャーマンの世界

f:id:pirkamer:20170824003858j:plain

f:id:pirkamer:20170824004512j:plain

 

エスキモーのシャーマンの仮面

人間の世界、動物の世界、超自然的世界が表現されているらしい

f:id:pirkamer:20170824003947j:plain

 

 

 

 

近代でも

帯広で晩成社を立ち上げた依田勉三

クラーク博士に導かれた札幌農学校の学生たちを始めとした開拓者たちなど

 

想像もつかないような苦労を超えて

失敗の方が大きかったのかもしれないけれど

 

この土地に描かれた希望の道は

後に続く人たちの光となり

 

こうして私たちは北海道の素晴らしい恵みと美しさを享受しています

 

北海道には特別なスピリットがある

 

北海道の古い史跡や文化には氷を融かすような熱い炎が感じられるのです

 

 

 

 

草の楽園

ハーブのイベントでお会いした堀田先生を追っかけ

北海道医療大学の講座に行って参りました

 

ここの薬草園が最高♪

 

 

まずは校舎のそばにある区分けされた見本園も素敵で

 

五味子が鈴なり♡   よく韓国で五味子茶になって売ってるもの

f:id:pirkamer:20170830233927j:plain

 

 

藤助防風モサモサ

その名の通り風を防ぐ

風(湿)によって風邪や痺れこわばり、痛みが起こっているようなものにね

f:id:pirkamer:20170830234451j:plain

 

 

美しく撮れなかったのですが麻黄も元気!

発汗薬として風邪薬に入っているもの

交感神経亢進させるのでドーピング薬

f:id:pirkamer:20170830234949j:plain

 

唐胡麻(またはヒマ)ってこんなに美しいのね。。

ひまし油の原料

f:id:pirkamer:20170830235226j:plain

などなど

 

 

 

そしてそしてこの見本園の奥に広がる裏山も薬草園なのです!

f:id:pirkamer:20170831001006j:plain

 

 

もともとは客土事業で荒れて笹だらけになってしまったところだそう

 

そこをこの堀田先生が中心となり

地道に鋏で笹の根切り(掘り起こさず根切りっていうのがポイント!)を続けたところ

笹の中でひっそり生きていたものが広がり

土の中でじっと待ち続けた種が芽生えたのだそうです

 

 

f:id:pirkamer:20170831001346j:plain

( 愛する薬草園で堀田節炸裂♪の堀田清先生)

 

 

 

エンレイソウシラネアオイエゾエンゴサクカタクリなど北海道で良く見られる野草たちだけでなく

 

トチバニンジンが他に例がないほど群生したり

希少なオニノヤガラが自生してたりする

 

オクトリカブトの花も本当に美しかった

 

なんと写真撮り損ねるという不覚。。

 

 

 

トチバニンジンの葉はウサギに食べられまくっているが特に保護はしていない様子

先生曰く、トチバニンジンは自然からのギフトだった

でもこうしてウサギが食べることでバランスがとられているのかも

その流れを写真に撮り続けて記録するのが大切、と

 

あくまでありのまま

素晴らしい薬草園の在り方だと思います

 

先生は道すがら草花を食べたり

花についた水滴を吸ったりする

これぞ何よりの薬!!

 

先生はすこぶる元気なのです

“俺がエビデンスだから!”

先生ならではの語りで薬草の本質とは何かを教えてくれるのでした

 

これから定年までは谷をきれいにして

春には黄色いエゾノリュウキンカの花いっぱいにしたいそうです

ああ夢のよう

 

 

 

キハダの実を初めて食べました

ミカン科らしい爽やかな酸味と甘みと苦味!

美味しくてむしゃむしゃ

キハダの実はシケレベとも言い、アイヌの人々はお茶や香辛料として使います

f:id:pirkamer:20170831003619j:plain

 

 

最後に先生とのツーショット♪

ありがとうございました

f:id:pirkamer:20170831004232j:plain

 

何度でも訪れたい草の楽園

最高の薬草園なのでした

 

見学は自由です

興味のある方は是非訪れてみてください

 

 

 

太古の風景

はじめて釧路湿原に出逢う

 

f:id:pirkamer:20170820221433j:plain

 

果てしなく広がる湿原

その中をくねくねと川が流れる

 

時とともに形を変えながらも

太古の昔からあった風景なんだろう

 

もっと広大な湿原が

北海道のあちこちに広がっていた時代があったという(石狩や苫小牧なども)

 

この風景を見て私たちは

どこか思い出しているのかもしれない

 

 

f:id:pirkamer:20170820222924j:plain

 

広い湿原の中

一輪のトリカブトが美しい瞬間を迎えていた

 

悠久の流れの中

瞬く間の美しさ

そしてまた次の美しい瞬間へと続いていく